HIKARI'S DIARY about CATSUOMATICDEATH GERMANY TOUR 2006
ヒカリがサ ポートベーシストとして参加したCatsuomaticdeathのドイツツアー10日間の日記

ド イツツアー出発の数日前に、ロックバンドCATSUOMATICDEATH(通 称カツオ)からエイスケ(vo&g)を除くメンバー2 人が急 遽脱退。
その代役としてドイツに来て欲しいと言うエイスケの、あまりにも急で無茶なオファーを、勢いでOKしてしまったヒカリ (Acma/b)。
かつてRaFF-CuSSで一緒にプレイしていたノブ(RaFF-CuSS/ds)をも巻き込んで、とにかく見切り発車でドイツへ行く事に。
3人のロックスピリッツが、様々な障壁を乗り越えて実現させたCATSUOMATICDEATHドイツツアー。その10日間の軌跡をヒカリが綴る旅日記。

ツアー前半 (1st half)
Aug 21st Hamburg - Kaiserkeller
Aug 22nd Flensburg-Roxy
Aug 23rd Braunschweig - Haifischbar
Aug 24th Hamburg - Stubnitz

ツアー後半へ  (to 2nd half)

AUG 20 (sun) Flight (Tokyo-Paris-Hamburg)

東京で最後のリハーサルをしてから成田へ。
さすがに昨日の初リハよりは良くなっているが、まだまだ余裕がない。
なんといっても自分にとってベーシストとしてのライヴは初。曲もまだうる覚え。
でももう出発。迷っている余地はない。やるしかない。

photo
成田空港から出発する今回のCATSUOMATICDEATHのメンバー。
左からヒカリ(b)、ノブさん(ds)、エイスケくん(vo&g)。

ただでさえ一杯一杯の3人に、搭乗手続きでいきなりトラブルが襲いかかる。
なんと預ける荷物の重量オーバーで、このままでは超過料金が約20万円にもなるとのこと。
機材が重いため、一人20Kgというリミットを大幅に越えているらしい。

そこで、機内に持ち込む手荷物と預ける荷物の配分を変えるべく、バッグの中身を入れ替えたり、
複数の荷物を無理矢理押し込んで一つのバッグに見せたりと、
搭乗時間のリミットギリギリまで試行錯誤。
しまいには自分の手荷物にはシンバルやエフェクターボードが入っているというカオスな状態(笑)。

そんな涙ぐましい努力と、飛行機会社のお姉さんの慈悲で、最終的にはタダになった(^_^;;;

困難が次々とふりかかってくるも、最終的にはなんとかなる。
このツアーを象徴するような出来事だった。
こういうトラブルがバンドの結束を固めて、強くするのだ。

photo
フライトはAir Franceでパリ経由。乗り換え合わせて約18時間。
乗 換地パリでは、空港でキスしてるカップルがやたら目につく。さすが恋の都は違うと感心。

東京ーパリ間の段階ですでに日本人は少なかったが、パリーハンブルク間の便にはアジア人らしき乗客はうちら以外に皆無。
なんと同じ飛行機にはアランドロンの姿も(たぶん本物)。



自分はとにかく飛行機内でも曲を覚えるのに必死。
正 直言って自分の演奏面でこんなに不安を抱えたままツアーに出るのは初めて。

微 妙に風邪気味なのでマスクを着用。
フライト後半は風邪薬を飲んで寝ていた。



AUG 21 (mon) @Kaiserkeller in Hamburg 

そんなこんなでついにハンブルクの空港に到着。
先日急遽エイスケくんに頼まれて からまだ5日ほど。本当にドイツに来てしまった。


当たり前だけど、なんでもドイツ語。
なんでもない標識などがとても新鮮に映る。

空港でツアーマネージャーのMINA、ツアードライバーをRAINERと顔合わせ。
いよいよ怒濤の日々がスタートだ。


ツアードライバーを務めてくれたライナーは、ドイツのインディーズ界で人気上昇中のAlias Cayronのベーシスト。
この日は彼の家を宿泊含めて拠点として利用させてもらった。

い よいよ、会場へ。
photo
初日ハンブルクの会場は、あのビートルズが下積み時代に演奏していたことで世界的に有名なKaiserkeller。
い きなりの大舞台だ。
最 近ではASIAN DUB FOUNDATIONやFRANTZ FERDINANDなどもプレイしたらしい。
広さや雰囲気は少し新宿ロフトみ たいな感じかな???

リ ハーサルのときから年配のPAエンジニアの方が出す音が抜群に良かった。
現地でレンタルしたAMPEGのベースアンプも、自分のESPのベースと相性がいいようだ。
自分の風邪もすっかり治った感じだし、本番に向けてテンションが上がっていく。


楽屋では共演した地元のバンドと談笑。
彼 等はNIRVANAっぽいバンドなんだけどなぜかPridigyのカバー曲もしていた。

そんな彼等の演奏が終わると、いよいよこの日のヘッドライナーであるCATSUOMATICDEATHの出番。
自分もバンドのトレードマークである黒の着物に着替えて
ステージへ。

ヨーロッパでは客の反応がストレートで、演奏が良くなければビール瓶が容赦なく飛んでくるという話は有名だ。
ただでさえ自分にとってはベーシストとしてのデビューライヴ。不安がないはずはなかった。

でも演奏が始まってしばらくすると、前方のメタルっぽい兄ちゃんたちがヘッドバンギング。

ライヴが進むにつれて、
体を動かす人の数はどんどん増えていき、曲の合間の声援も大きくなった。
ド イツに認められた!と感じた瞬間だった。

初日と言う事で、自分はたくさん間違えてしまったし、反省点も多かった。
でももっと根源的な意味で、格好いいライブ、人の心を動かすライヴを出来たと言う自負はある。
その結果、アンコールももらったし(曲と時間がなくてできなかったけど・・・)、多くのファンが出待ちもしてくれた。


この日つかむことのできた自信は本当に大きいものだった。

ちなみに、よく考えたら、この日に限らず自分らが演奏してる写真が一枚もない(^_^;;;
ここにあるのは自分の携帯で撮った写真だけなので。
というわけで、ライブの模様などは本家のCATSUOMATICDEATHのサイトで 見て下さい。


AUG 22 (tue) @Roxy in Flensburg 

ドイツでは基本的に入り時間が午 後 6時くらい、演奏が夜9時ー11時くらいにスタート。日本のライヴでは考えられないくらい遅い。
なので移動時間が少ない日は、午前中や午後の早い時間はフリーになる。というわけでHamburgの街を少し探索した。


やはり食事はソーセージとビール。
せっかくドイツに来たので普段は絶対に飲まない自分もビールを注文。
やはり合うように作られているのか、ビールが「うまい!」と感じられた。

さ て、二日目の会場はデンマークとの国境にほど近いFlensburg。
エージェントの地元で行われるパーティーでの演奏だ。
い ざHamburgから機 材車で移動。


機材車はメルセデスベンツ。さすが地元ドイツではバスやトラックまで普通にベンツが多い。
日本でのTOYOTAみたいなものかな???

そ して機 材車の前にいるのはツアーマネージャーのMINA。日独英語を自在に操る彼女は、若いのに本当に頼れる存在。
彼女なしにこのツアーは実現しなかったはず。


で、ROXYに到着。地下にある会場は雰囲気ありまくり。

この後エージェントのナイエたちの案内でFlensbugの街を観光。
かつてデンマーク領だった時期もあり、ナチス最後の数日間はドイツの首都だったこともあるという歴史ある港町。
その景観は素晴らしかった。

緯度が高く夜9時過ぎまで明るいので、時間の感覚がおかしくなるが、そうこうしているうちにライヴの時間が近付く。

パーティーということで、本番前からリラックスムード。
自分もライブ前からあんなにビールを飲んだのは初めて。

でもライヴはしっかりと真剣に全力投球。
昨日のHamburgでのライヴの噂を聞き付けて見に来てくれたお客さんもいたりして嬉しかった。

二日目と言うことで、エイスケくんとのステージ上での絡みや、ノブさんとのコンビネーションもよくなってきたと思う。
ベーシストとしての何かがつかめてきた気がしたし、はじけたライヴができた。

で、ライヴ後はさらにはじけた(笑)。
Flensburg最高!


ただ、はじけすぎて、朝方オート ロックのドアに閉め出されてしまった。
このドアの前に一人、一時間半はつらかった(^_^;;;


AUG 23 (wed) @ Haifischbar in Braunschweig

エージェントのナイエたちの案内で、移動の前に国境を越えてデンマークへ。
EU圏内ということもあって、とくに検閲もなくあっさりと国境越え。
看板があるだけで、東京都と神奈川県の境と変わらない(笑)。
その後警官に止められる一幕もあったものの、パスポートを見せるだけで問題なし。


デンマークでは濃厚なソフトクリームを堪能。
売店ではデンマークの通貨であるクローネとEUユーロの両方が使えた。

その後本日の会場となるBraunschweigに向けて進路を南に。


高速道路での車のスピードは日本より圧倒的に速い。
バンの後ろに座っていても基本的にシートベルトを着用。
ちなみにドイツでは車は右側車線を通行。
なんでイギリスと日本だけが逆なんだろう???


長い移動の末Braunschweigに到着。
経験豊富なノブさんにとっても欧州ツアーは今回が初。美しい町並みを絶賛していた。
安定感抜群のドラムもさることながら、精神的にもバンドを支えてくれた。


会場となったHaifisch Bar。ハイフィッシュとはサメのことらしい。
Manchester出身のロックなママが仕切るイカしたバーだ。
狭いステージに自分は会津若松ジャンダルムを思い出した(笑)。

リハーサルを終えて本番までの時間、街を歩いてみたが、とにかく基本的に人が少ない。
うちらが入ったトルコ料理の店以外、
どの店も経営が心配になるほど人がいない。

ところが食事を終えて会場に帰ってみると、なんとHaifsch barには溢れんばかりの人だかり。
いったいどこからこんなに?と思うほど。
例によってライブの写真はここにはないんだけど、この日も熱いライヴができた。
狭いステージなので、動くにもカンニングペーパーを貼るにも一苦労だったが、3人が密集することで集中力のある演奏ができたと思う。

ただ、途中で「音が大きすぎる」と警察が登場。後半はボリュームダウンを余儀なくされる。
しかも残り一曲というところでやむを得ずライヴ中断に追い込まれたのは残念だった。

でもお客さんの反応も好評だったし、内容的にもしっかりとした手応えを感じられた。

ライヴ後は毎回お客さんやいろんな人と話すのだが、ほとんどのドイツ人と英語でちゃんとコミュニケーションがとれる。
元々欧州の言語は基本が似ているというのもあるにしても、改めて日本の英語教育は何をしているんだという感じ。

ちなみにCATSUOMATICDEATHのVo&Gのエイスケくんは在米12年でネイティブな英語を話し、歌詞は全て英語。
今回のような国際的な活動はごく自然な流れなのだ。

この夜も地元のミュージシャン宅に泊めてもらった。
こうしてお世話になることで、ホテルに宿泊するよりもはるかに深く、ドイツでの生活を感じる事ができていると思う。

近くに野外でガンガンにロックをかけているビアガーデンみたいな飲み屋があって、そこで軽く打ち上げ。
てか警察的にはうちらの演奏以前に、この音は大丈夫なのか??(^_^;;;


AUG 24 (thu) @ Stubnitz in Hamburg


朝食をとりながら地元雑誌のインタビュー。
パン、チーズ、ハム・・・。ドイツの食事にもすっかり慣れてきた感じ。


そして写真撮影。どこでも絵になってしまう街並は撮影にもってこい。
これはラモーンズ風なエイスケくん。

その後CATSUOMATICDEATH一行はHamburgへ移動。

初日以来となるHamburgだが、今回の会場はなんと本物の船の上。
ハンブルクやアムステルダムをはじめ、ヨーロッパ各地の港でバンドを迎えるという、移動形のライヴ会場Stubnitzだ。
人気が高く、出演するにも敷居が高いらしい。


早めに会場に着いたので、近くに展示してあったUボートをしばし観光。
カフェのトイレではどちらが男便所か分からずに戸惑った(^_^;;;

そして入り時間。機材の搬入が始まる。


それがなんとクレーンで釣り上げて機材を搬入。
最初「大丈夫かよ!?」と心配になった(^_^;;;


甲板にて。本当に船なのだ。
いかにも海の男という船員さんたちもいた。
この写真の人たちは、ただのロッカーですが(笑)。


でもなかに入るとオシャレな会場あり。
少し大阪ベイサイドジェニーっぽい印象(笑)。
どデカイスピーカーがあって、クラブイベントにも向いてそう。

この日はイギリスのバンドがCATSUOMATICDEATHとともに出演予定だったのだが、
なんと彼らが機材車のトラブルでツアー先のベルギーから動けなくなっているという知らせが入る。

というわけで、本日は急遽CATSUOMATICDEATHワンマンGIGに。
ツアー初日にKAISERKELLLERで見てファンになってくれた人たちが、さらに友達を連れてきてく れたので、
なにげにCATSUOキッズたちがすでにフロアを埋めている。


エイスケくんは高いステージから飛び下りてお客さんを煽る。
演奏は本当に日に日に良くなっていくし、ライヴの運び方もコツがつかめてきた。
バンドの空気感みたいなものも確立してきて、改めてライヴの楽しさを実感。
ツアーって本当にバンドを成長させるんだよね。

ライヴ後は朝方まで甲板でビールを飲んだ後、船室にそのまま宿泊。
少しだけ海の男の生活をも体験。本当貴重な経験だ。

さて、これでツアーも折り返し地点。明日からは後半戦だ。

ツアー後半へ (to 2nd half)

 to HIKARI'S DIARY TOP